有責配偶者からの離婚請求は可能かどうか

af0060019972l有責配偶者、すなわち不貞行為などの離婚事由に該当するような行為を行った側の配偶者から離婚請求を行うことは可能でしょうか。

一般的には、このような有責配偶者から離婚を請求することはできないとされています。なぜなら、離婚の原因となるような行為を行った者が離婚を請求するのはアンフェアだからです。そこで、有責である配偶者が離婚するためには、慰謝料や財産分与などで他方の配偶者に多額の金銭などを支払って交渉により離婚することとなります。

しかし、近年の裁判実務では、離婚について破綻主義という考え方が採用されつつあります。破綻主義とは、理由はともかく結婚生活が破綻しているような夫婦に関して婚姻関係を継続させることは妥当ではないので、なるべく離婚を認めようという考え方です。そこで、同居生活に比べて別居生活が相当に長い場合で、夫婦間に未成熟の子がおらず、かつ離婚によって離婚を請求された側が大きなダメージのないようなケースにおいては、有責配偶者から離婚を請求することが可能であるという判例もあります。

とはいえ、このような判断がなされることは稀ですし、そもそも上記のような条件をクリアしているか否かについては裁判所によって判断の分かれるところです。そこで、裁判において有責の配偶者から離婚を請求できると認められることは、ほとんどないと考えておいて間違いはないでしょう。

コメントは受け付けていません。